ベトナムの概要
はじめに|世界から見た「ベトナム」の現在地と評価
近年、ベトナムは、近年急速な経済発展と豊かな文化、そして若々しい活気に満ちた国として「アジアで最も高い成長が期待される国の一つ」だと、国際機関や世界の投資家から評価されています。
2023年に人口1億人を突破し、労働力人口(15〜64歳)が、総人口の約7割を占める「黄金の人口構成」の中にあるベトナムでは、経済発展に伴い、購買力のある中間層が急増。
今後、単なる「工場の拠点」から魅力のある「巨大消費市場」へと世界の評価がシフトしていけるかが、中進国の仲間入りする鍵となってくるでしょう。
一方、「海外旅行」でベトナムを訪れる方が、読者あなたの周りにもいらっしゃるかもしれません。
2025年には、外国人訪問者数が2,100万人を超え、パンデミック前の記録を大きく更新。(同年の日本: 推計4020万人)
特に韓国、中国、台湾、日本からの訪越者数が際立っています。
そんな「ベトナム」について、当記事では、ビジネスや観光で関わる前に知っておきたい、ベトナムの基礎データ(9項目)をお伝えします。
- 国名
- 地理
- 首都
- 人口
- 気候
- 言語
- 通貨
- 旧正月「テト(Tết)」
- 観光
①国名
| 日 | ベトナム社会主義共和国 |
| 英 | Socialist Republic of Vietnam |
| 越 | Cộng Hoà Xã Hội Chủ Nghĩa Việt Nam |
ベトナムは、共産党一党独裁体制を堅持する社会主義国家です。
東南アジアの国々の中で、政治的な安定性が高いと評価されており、近年の外資誘致や経済成長の大きな要因となっています。
②地理
| 国土面積 | 331,212㎢ (日本の0.88倍) |
国土は、南北1,650km・東西600kmと南北に長く伸びています。
その形状から「S字型」と形容されることも。
北は中国、西はラオス・カンボジアと国境を接し、東側一帯は広大な南シナ海に面しています。
日本の総面積から九州を除いた程度の広さですが、南北(中部も)で風土や文化、人々の気質に大きな違いがあることもこの国の特徴です。
②-1. タイムゾーン|日本との時差は2時間
| ベトナム | UTC+7 |
| 日本 | UTC+9 |
両国間の時差は。2時間。日本の方がベトナムより2時間進んでいます。
- 日本が正午のとき、ベトナムは午前10時
時差ボケの影響が少なく、リモートワークやビジネス会議もスムーズに行えます。
③首都
| 首都 | ハノイ(英: Hanoi / 越: Hà Nội ) |
ベトナム北部に位置するハノイは、1000年以上の歴史を持つ古都です。
人口は約860万人(2024年時点)。
政治・文化の中心地であり、街中にはフランス統治時代の建築物や美しい湖、古い寺院が点在し、落ち着いた情緒と近代的な発展が共存しています。
④人口
ホーチミン市1区|グエンフエ通りの歩行者天国ベトナムは、東南アジア地域(*1)の中で、インドネシアの2億7,350万人、フィリピンの1億960万人に次ぐ、3番目に人口が多い国です。(*1): ASEAN加盟10ヶ国と東ティモールの11ヶ国
2020年時点での人口は、約9,734万人。
2023年についに1億人の大台を突破。
2024年時点での人口は、約1億1,000万人と、巨大な消費市場としても注目を集めています。
④-1. 主要6都市(中央直轄市)の人口
| ベトナム主要6都市の総人口は、2,655万人 | |
| ハノイ | 約800万人 |
| ハイフォン | 約202万人 |
| フエ | 約117万人 |
| ダナン | 約113万人 |
| ホーチミン | 約1,300万人 |
| カントー | 約123万人 |
※上記数値は、2024年時点の人口
④-2. 平均年齢|日本と比べて15.7歳若い
| ベトナム | 日本 |
| 32.9歳 | 48.6歳 |
④-3. 平均寿命|直近5年間で約1歳伸びています。
| ベトナム | 日本 |
| 74.7歳 | 男性: 約81.09歳 女性: 約87.14歳 |
④-4. 男女比は女性がやや多い
- 男性: 49.8%
- 女性: 50.2%
深掘り記事: 私がベトナムでビジネスをする理由 | 21世紀後半は本格的な東南アジアの時代がやってくる。
⑤気候
| エリア | 気候 | 四季 | 気温 | 雨季 |
| 北部 | 亜熱帯性気候 | 四季有り | 14°C〜34°C | 5月〜 9月 |
| 中部 | モンスーン気候 | 乾季と雨季 | 24°C〜35°C | 9月〜 2月 |
| 南部 | モンスーン気候 | 乾季と雨季 | 24°C〜34°C | 5月~ 10月 |
先述の通り、ベトナムの国土は、南北に長い地形のため、地域によって気候が大きく異なります。
ベトナムへ訪れる際は、目的地に合わせた服装の準備が必要です。
- 1月|ホーチミン市の気温: 32℃〜23℃
- 1月|ダナン市の気温: 27℃〜17℃
- 1月|ハノイ市の気温: 23℃〜12℃
⑥言語
| 公用語 | ベトナム語 (越: tiếng Việt) |
アルファベットに声調記号を組み合わせた「クオック・グー(国語)」を使用します。(6つの声調があり。)
私は、ホーチミン市在住7年目ですが、ベトナム語が話せないことで、生活に困ることはほとんどありません。
それくらい、都市部(あくまで都市部)では、若年層を中心に英語の通用度が非常に高まっています。
コンビニやスーパー、カフェの店員さんも流暢な英語を話します。
⑦通貨
| 通貨 | ベトナムドン (英: vnd / 越: ₫) |
桁数が多いのが特徴です。
- 10,000ドン: 約60円程度(※執筆時点のレート)
高額紙幣の「0」の多さに最初は戸惑いますが、現地決済は必ず紙幣を使用する必要があるわけではありません。
昨今、都市部の飲食店やスーパーを中心に、QR決済やクレジットカードなどのキャッシュレス決済が急速に普及しています。
私も、キャッシュは最小限の所持に抑え、QR決済やカードで支払うことが常です。
注意点ですが、アメックスカードは利用できないお店がまだまだ多いです。VISA、MasterCardのクレジットカードを持っておくと安心です。
また、カードの不正利用に2度もあっている私の個人的見解として、海外で利用するカードは、ナンバーレスカードを利用したり、保護シールで対策をしておくことに越したことはありません。
⑧ベトナムの旧正月「テト(Tết)」
テトとは、旧暦に基づく旧正月を指します。
ベトナムで最も重要とされる長期休暇期間で、日本のお正月とは雰囲気も過ごし方も大きく異なります。
ベトナムの旧正月「テト(Tết)」期間の旅行(渡航)は、ベトナム文化に触れたい・体験したい方にとっては、忘れられない非日常体験になるでしょう。
一方、にぎやかなで活気あふれるホーチミン市観光を楽しみたい方は、テト期間の旅行を避けるのがおすすめです。
⑨観光|ホーチミン市
南北に長いベトナムは、エリアごとに全く異なる体験ができることが観光における最大の魅力です。
北部の壮大な自然遺産、中部なら、古都とビーチリゾート、そして南部は、エネルギッシュな経済都市の街並みと、訪れる場所によって多様な体験が可能です。
⑨-1. 北部(ハノイ・ハロン湾・サパ等)
今はなき「ハム・カ・マップビル(通称: サメの顎)」歴史あるハノイの旧市街歩きや、世界遺産「ハロン湾」の奇岩が連なる絶景が一般的な観光スポットです。
その他、中国文化の影響を色濃く残す寺院や、フランス統治時代のコロニアル様式の建物が織りなす、落ち着いた風情も一見。
⑨-2. 中部(ダナン・ホイアン・フエ等)
バーナーヒルズ内にある「ゴールデンブリッジ(通称: 神の手)」近年、世界中のトラベラーから注目を集めているのが中部エリアです。
美しいビーチが広がる近代リゾートの「ダナン」、ランタンが夜を彩る世界遺産の街「ホイアン」、そして王朝の歴史を今に伝える「フエ」。
リゾートステイと歴史探訪を両方楽しめます。
⑨-3. 南部(ホーチミン・メコンデルタ等)
観光バスとカフェアパートメントホーチミン市は、人口1,300万人を擁する高層ビルと活気があふれるローカルエリアが共存する、ベトナム最大のエネルギッシュな商業都市です。
サイゴン大教会や中央郵便局などの観光スポットも、多くはないものの中心街に集中しており、3泊4日程度の旅程でも十二分に旅行を満喫できます。
また、広大なメコン川を下るジャングルクルーズも南部の定番観光アクティビティです。
近年では全国的に観光インフラの整備が進み、ラグジュアリーホテルから手軽なB級グルメまで、旅のスタイルに合わせて幅広く楽しめる東南アジアの国として日本人からも認識され始めています。
