ベトナムの地場銀行で私名義で開設した口座から、日本の個人口座への「海外銀行振込」を行う際に、銀行へ提出する書類について紹介します。
ベトナム法人から日本法人への「法人振込」と比べると、銀行への提出書類は少なく手続き自体は簡単です。
※情報の鮮度について:
2022年2月〜2025年6月(記事更新日時点)までに行った海外振込に関する経験談をまとめたものです。
※利用銀行について:
ベトコムバンクを利用した場合の体験談です。他行の場合、提出を要求される書類や記入フォーム等が異なる点が多々あると思います。
【海外送金|法人編】ベトナムから海外振込を行う際に銀行へ提出する9つの書類について解説」
関連記事「
支払いに関する前提条件
利用 銀行 |
Vietcombank(ベトコムバンク) |
口座 用途 |
給与受け取り 諸々支払い ATMでの現金引き出し 海外・国内送金 ネットバンキング クレジットカードの利用 デビットカードの利用…など |
送金 目的 |
日本側での諸々支払い |
金額 (/回) |
1,000USドル程度 |
送金 手数料 |
22USドル (送金金額によって変動有り) |
日本側 口座 |
地方銀行(*1) |
必要 日数(*2) |
手続き完了日の翌営業日に着金 |
振込 担当 |
筆者(日本人) |
(*1)筆者の場合、海外振込を行う前に日本の銀行窓口で海外口座から振込を行う旨(目的など)を予め伝えました。
(*2)振込手続きを行う銀行支店によっては、翌営業日では日本側の口座へ着金しない場合があります。筆者の場合、最大12営業日かかった経験があります。
全部で3つ|ベトコムバンクへ提出が必要な書類
提出書類 |
①海外送金申請書 (越: YÊU CẦU CHUYỂN TIỀN KIÊM GIẤY ĐỀ NGHỊ MUA NGOẠI TỆ GIAO NGAY) (英: Application for Remittance and Spot FX Application Form) |
②パスポート |
③一次滞在許可証(TRC: Temporary Residence Card)(*3) |
(*3)TRCやワークパーミット(WP: Work Permit)についての詳細が知りたい方は、別サイトの良記事を参照もしくは、会社のスタッフやビザ取得を専門とするエージェントへご確認ください。
①海外送金申請書

別記事「海外送金|法人編」で紹介した用紙⑨と同じものです。
用紙は窓口で受け取れます。(書面or電子書類)

「海外送金|法人編」との違いは1点のみ。送金者(Remitter)情報の記載欄が異なります。
今回は個人口座からの支払いなので(i)Individual欄(上写真: ピンク枠)へ必要情報を入力します。
準備しておくべき情報
ベトナム側 | ・パスポート情報 ・住所 ・電話番号 ・口座番号 ・送金金額(数字、英語) |
日本側 | ・受け取り銀行名 ・銀行コード(SWIFTコード) ・口座開設した支店住所 ・支店番号 ・口座番号 ・住所 ・電話番号 |
②パスポート|③一次滞在許可証

「①海外送金申請書」と共にパスポート、一時滞在許可証を提出します。
手続き自体は5分もかからず完了します。
振込手続き完了後に、その場で明細書を受け取る

その場で振込明細書を受け取り、振込手続きが完了します。
さいごに

海外から日本への送金を行う際(特に大きな金額の送金)には、外国為替及び外国貿易法(外為法)など事前に確認しておくべき法律がりあます。確定申告を行う必要性の有無や税務署への報告など、ご自身の目的・用途に沿った正しい手続きを理解しておきましょう。
関連記事「