昨今、ベトナムの若い世代(10〜30代前半)を中心に、SNSやYouTube等で国内外のあらゆるメイク情報を得る女性が急増し、程度の差こそあれ、日々メイクアップするライフスタイルが広がっています。

日々美容への関心が高まるなか、各国の化粧品関連企業が市場へ出張ってきています。

従来のベトナムでは、「化粧は、特別な場(パーティー、式典等)で行うもの」という捉え方でした。メイクアップを限定的に行っていた背景には、歴史や文化的意味など様々な側面があると思います

ですが、個人的に「肌の健康」を第一に考える方が多く、それを解決できる肌ケア商品や知識が未熟な黎明期だったからだと考えています。

ベトナムの化粧品市場が成長するにつれ、自身に合った多種多様なスキンケア商品を得られる環境が整いつつあるため、昨今「肌の健康」を担保しつつ(それを基盤として)、日常生活でメイクをする習慣が形成しつつあります。

大きく飛躍して恐縮ですが、「ミス・ワールド」をはじめとする国際規模のコンテストにて、ベトナム代表が近年注目されている状況を見ると、「ベトナムの美のスタイルが確立」していると言っても良いでしょう。

 

外国系化粧品企業のベトナム進出時期|黎明期
  • ユニリーバ|1995年
  • P&G|1995年
  • ロレアル|2007年
  • エスティローダー|2000年代初頭
  • 花王|1995年
  • 資生堂|1997年

 

年代・ライフスタイル別のメイクアップの傾向

年代 メイクアップの特徴
10代~20代前半 SNS影響強、トレンド追随、ポイントメイク重視
20代~30 日常のナチュラルメイク、オフィスメイク重視
30代以上 スキンケア重視、特別なシーンでしっかりメイク

※若い世代ほどSNSでの流行や海外トレンドを積極的に取り入れる傾向が有り。

 

昨今のベトナム人女性のお化粧の特徴

ナチュラルで健康的な肌を重視

ベトナムのお化粧トレンドの王道は、「ナチュラルビューティー(自然な美しさ)」。

肌そのものの質感や健康感を大切にし、厚塗りよりも軽く透けるようなベースメイクが好まれています。

人気のあるアイテム

  • ティンテッドモイスチャライザー
  • ソフトクリームチーク
  • 軽やかなリップティント

ミニマルで上品な仕上がり

仕事や日常シーンでは、「Minimal but Elegant(ミニマルで上品)」なメイクがトレンド。

濃くならず、どんな場にも合う控えめで洗練されたルックを目指します。

関連記事: ベトナムの一般女性が、自分でメイクをせずメイクアップアーティストにお化粧をしてもらう理由。

人気アイテム|アイメイク・リップ

ベトナム化粧品市場で人気のアイテム「リップ」リップの商品展開|Rohto-Mentholatum Viet Nam

アイシャドウやリップスティックが、人気のアイテムです。

ライブ感のあるまつげ強調や色味の効いたリップなど、ポイントメイクで個性を表現するメイクが増加しています。

特にリップは、口元の色で印象を変える傾向が強く、多くの女性が好んで使います。(上写真のようにロートベトナムだけでもおよそ8ブランドを展開)

肌へのやさしさとスキンケア重視

ベトナム人女性の間では、「スキンケアの前提としての化粧」という考え方が強く、「肌を整えた上で、ナチュラルに見せる」ことが重視されます。

そのため、保湿や毛穴ケア、トーンアップなどのスキンケア効果を兼ね備えた商品が手に取られやすいです。

関連記事: ベトナム人女性のお化粧事情について

 

昨今のベトナム人女性のお化粧のトレンドについて

SNSと海外トレンドの影響

ベトナムの若い女性の間で、韓国(K-Beauty)スタイルのメイクアップが大きな影響力を発揮しています。自ずと韓国の化粧品ブランドやメイクルック参照されることが多い傾向があります。

最近は、韓国系だけでなく、各国のメイクアップチュートリアル動画にYouTubeやTikTokでアクセスできるため、実践的な情報を誰でも日々インプットできるようになっています。

 

ブランドと商品傾向

ベトナムでは、外資系国際ブランドのコスメが広く販売されています。上述した通り、リップやマスカラなどポイントアウトアイテムが人気です。

また、近年は「天然原料を使った商品」や「オーガニック志向のブランド商品」、「スキンケア効果を兼ね備えた商品」へのニーズも高まっています。

 

日系企業が、日本の商品をそのままベトナム市場へ展開することを前提とすれば、20代~30代のベトナム女性に向けて「スキンケア効果を兼ね備えた商品」や「オールインワン・マルチファンクション商品」を正しく提供することが好ましいように思います。

10代~20代前半のベトナム人女性は、安くて流行りの商品を好みます。(更新頻度が高い低〜中価格帯の商品)韓国系・中国系商品が、この層へのアプローチに長けている。

一方、30代以上のベトナム人女性は、各々自身のスタイルが確立しており、基本アイテムは変えないことが多い。そもそも化粧をはじめた年齢が、現在の若年層より高いためライフスタイルとして根付いていないことも想定できます。

ベトナムの化粧品市場において、「メイクアップ商品」は「スキンケア商品」に次いで重要かつ成長拡大が期待されています。

日本出張時に、ベトナム人女性から購入をリクエストされた商品日本出張時に、ベトナム人女性から購入をリクエストされた商品

Made in Japanの多種多様な良品が、ベトナム人女性の日々の暮らしを豊かにできるよう、ベトナムの販売店事業者としてできることに注力します。

 

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