初めての海外旅行、ましてや初ベトナムとなると、「何を準備すればいいの?」「現地で困らない?」、「言語は?コミュニケーションできるかな。」と不安になりますよね。

当記事では、日本からベトナム(特にホーチミン市)へ渡航する前に知っておきたい基本準備から、初心者がつまずきやすい失敗例、そして昨今のベトナムについてまとめて解説します。

今まさに、ベトナム旅行を計画している方は、ぜひ出発前のチェックリスト的用途としてご覧ください。

この記事で分かること(4点)
  1. 渡航前の基本準備
  2. 通信・お金・服装
  3. よくある失敗例
  4. ベトナムについて(経済・観光の観点から)

 

①渡航前の基本準備

パスポートの残存有効期限に注意

日本のパスポート

ベトナム入国する際には、入国時点で6か月以上の残存有効期限があるパスポートが必要です。

意外と見落としがちなので、今すぐ確認しましょう。

航空券を取った後で残存有効期限に満たないことが発覚すると、折角の旅行準備に余計な手間が増え、面倒になってしまいます。

  1. 残存有効期限に満たないことが発覚する。
  2. パスポートを更新する。
  3. 航空券を購入した航空会社(代理店)へ新しい旅券番号への変更依頼を行う。
  4. 出発日の前日ギリギリで手続きが完了する。

↑昨年8月、私に会いにホーチミン市へ来た友人(海外初1人旅)の事例です。

今手元にパスポートが無い方は、航空券を取得する前に確認することをおすすめします。

パスポートの新規申請 所用期間 およそ2週間〜1ヶ月
パスポートの更新申請 所用期間 6〜8営業日

 

ビザの有無

2026年1月時点の査証免除 最長45日間までノービザで滞在可能

日本国籍の場合、一定期間の観光目的であればノービザ(ビザ免除)滞在が適用されます。

ただし、ノービザでベトナムへ旅行する場合は、「日本↔︎ベトナム間の往復航空券を所持」、または「ベトナムから他国への航空券を所持」していることが条件です。

そのため、日本の空港チェックインカウンターで必ず帰りの航空券の提示を求められます。

所持していない場合は、その場で即時取得するか、最悪搭乗できないケースもあることを覚えておいてください。

最新情報等は、下記在日ベトナム大使館で確認できます。

 

航空券・ホテルの手配

フライトについて

自動化ゲートに登録すれば、タンソンニャット国際空港からの出国審査が容易になります。

執筆現在、日本からホーチミン市「タンソンニャット国際空港」へ直行便が就航している主要空港は5つあります。

5つの国際空港|空港コード
  • 成田国際空港|NRT
  • 羽田空港|HND
  • 関西国際空港|KIX
  • 中部国際空港|NGO
  • 福岡空港|FUK

これらの空港から、

などの航空会社が、フライトを運航しています。

利便性面だけを見れば、初海外でも比較的行きやすい都市と言えるでしょう。

簡易表|ベトナム航空

空港名 空港コード 運行スケジュール/週 フライト所要時間
成田国際空港 NRT 毎日 6時間30分前後
羽田空港 HND 毎日 6時間30分前後
中部国際空港 NGO 5~6便 6時間程
関西国際空港 KIX 毎日 5時間30分~6時間
福岡空港 FUK 4便 5時間20分程

 

ベトナムでの宿泊先について

ホテルは、エリア選びが快適さを左右します。

  • 1区(ドンコイ周辺): 観光・買い物をメインに楽しみたいならおすすめのエリア
  • 3区: 1区の隣。落ち着いた雰囲気のエリア。市の中心部までのアクセスは5〜10分ほど
  • ビンタイン区: 治安が良く、市の中心部までのアクセスも10分ほどで容易

中心街に日系ホテルもあるので、「ご予算」と「訪れたい観光スポット・お店エリア」の2軸で宿泊先を選んでみてはいかがでしょうか。

ホーチミン市でも、バケーションレンタル(一棟・一室貸し)が盛んで、物件数も数多くあります。

もし、家族旅行や友人とのグループ旅行を計画されていれば、「Airbnb」等の宿泊体験プラットフォームを除いてみても良いかもしれません。

 

②通信・お金・服装

通信環境(SIM・Wi-Fi)

ベトナムは、外国人観光客が比較的困らない通信環境が整っています。

ベトナム国内でのネット環境は、日本と大きく異なり、どのお店(カフェ、レストラン、ショッピングモール等)にもフリーWi-Fiを利用できます。

現地人のなかには、スマホだけ購入し(e)SIMを持っていない強者もいるほどです。

とはいえ、何があるかわからないのが海外旅行。常にネットに接続しておき、いつでも日本と連絡が取れるようにしたいですよね。

現地で利用するインターネット通信の準備手段ですが、下記3方法が主です。

  • 渡航後|ベトナムへ到着後、空港でプリペイドSIMを購入
  • 渡航前|日本でeSIMを事前購入
  • 渡航前|日本でグローバルWi-Fiを事前レンタル

ベトナム在住7年目の個人的意見としては、「海外専用グローバルWiFi」×「現地でプリペイドSIM購入」がおすすめです。

観光中、間違いなく「マップ」アプリを利用しますよね。

ホテルから観光スポットへの移動時など、マップや配車アプリ(Grab)、Google翻訳を使う方は、保険的にプリペイドSIMを取得しておくべきです。

取得しておく主な理由ですが、現地での移動手段で困らないためです。

渡航前に「Grab」を日本の電話番号で登録しておき、現地Wi-Fi下で利用する方法もありますが、「うまく機能できず、結局現地でプリペイドSIMを購入し、アプリを再インストールした」と言った事例も耳にすることがあります。

10日をデータ無制限で利用できるプランなら、1,000円~1,500円程度で購入できるので、1名だけでも取得しておくと安心です。

一方、移動手段などはすでに手配しており、移動中にネットへ接続できなくでも良いと方であれば、「渡航前に、海外専用グローバルWiFiの事前レンタル」だけで十分だと思います。

 

お金と支払い方法

現金

ベトナムの通貨は、ベトナムドン(VND/₫)です。

両替はベトナムへ到着してからがベターです。(日本国内でのレートは、はっきり言って良く無いです。両替所の窓口スタッフがお伺いを立てるほどですから。)

ホーチミン市内の観光エリアにも両替所にも複数あるので困りません。観光目的でホーチミン市へいらっしゃるなら、尚更です。

ベトナムドン現金を取り扱う際の注意事項ですが、「なんせ桁が多くて混乱する」される方が多いため、ゼロの数には注意したいです。

最後に、「ベンタイン市場」などローカルのお土産ショップでは現金のみ対応ですので、少額現金の準備が必要です。

その他支払い方法|カード決済

その他決済事情ですが、観光客が訪れる、ほぼ全てのお店でクレジットカードの利用が可能です。(AMEXに対応しているお店は依然少ないのでご注意ください。)

また、普段海外旅行に行かない方は、ご自身が保有するカードが海外でも利用できる設定かどうか銀行へ確認を取っておくと安心です。

 

服装と持ち物

エリア 気候 四季 気温 雨季
北部 亜熱帯性気候 四季有り 14°C〜34°C 5月〜
9月
中部 モンスーン気候 乾季と雨季 24°C〜35°C 9月〜
2月
南部 モンスーン気候 乾季と雨季 24°C〜34°C 5月~
10月

年間を通して高温多湿なベトナム。

基本は、半袖・薄手の服・歩きやすい靴で困ることなく過ごせます。

ただし、

  • 店内の冷房対策の羽織
  • 日差し対策(帽子・サングラス・長袖等)

は、ひとつ二つ持っておくと旅行中重宝します。

 

③よくある失敗例

「なんとかなる」でストレスフルな旅に

「現地調達でどうにでもなるでしょ?」と聞かれれば、「正直なります。」

衣類であれば、ハイブランドはもちろんユニクロ、無印良品、ZALA、M&Aなど、いくらでも現地で旅行中の衣服・サンダル等を買い揃えることができます。

ですが、「ネット通信」・「お金(キャッシュ・カード利用)」・「移動手段」に関する準備不足は、あなたの旅行プランを大きく狂わせる可能性が高く、ストレスフルな旅行になってしまうことも。

必要以上に身構えなくて良いですが、最低限上記3点についてはご自身のなかでしっかり押さえておくとより思いっきり旅行を堪能できるでしょう。

 

空港タクシーでのトラブル

ホーチミン空港では、Grab(配車アプリ)利用が最も安心です。

流しのタクシーは、料金トラブルの原因になりやすいため、初心者にはおすすめしません。

 

過密スケジュール・計画無しの行き当たりばったり

ホーチミンは交通量が多く、渋滞が発生しがちです。

特に、朝の通勤時間(07:00 〜 09:00)と夕方の退勤時間(16:30 〜 19:00)は、予想と反して、移動に時間がかかります。

当然、滞在日数にもよりますが、私がお客様や友人をアテンドする場合は、1日2〜3スポット程度を目安に、間に必ずカフェなど小休憩を入れながら、余裕のあるスケジュールで対応することが多いです。

友人: 「私の友人のお子さんが、複数人で大学の卒業旅行としてホーチミン市に3泊4日で来たけど、移動手段(タクシー)に不安があったから、終始ホテルから徒歩圏内でしか観光しなかった。それでも満足したって言ってたけど..。

貴重な時を作ってやってきた海外旅行なのに勿体ないすぎる..。移動手段が不安な気持ちはわかるのですが。

折角、ホーチミン市までいらっしゃるなら、できる限り良い思い出を作って帰って欲しいものです。

 

衛生管理への注意不足

ベトナム滞在中は、衛生管理に注意しましょう。

具体的な注意事項として、

  • 生水を避ける。
  • 氷入りの飲み物に注意する。
  • 加熱された食事を選ぶ。
  • ポケットティッシュを常備しておく。
  • 虫除け対策を行う(蚊・蠅対策がメイン)。
  • 日焼け止め対策を行う。
  • マスク常備。(最近、大気汚染のニュースが増加)

などが挙げられます。

そもそも、ベトナム料理がお口に合わない方は一定数いらっしゃいます。(私の家族は、毎回どん兵衛をスーツケースにパンパンに詰めてやってきます。)

その他、水が合わず訪越初日の夜に高熱を出して寝込む方も何人か見てきました。

上記事例は、多少極端ではありますが、口にするものや身の回りの衛生管理には注意しておくに越したことはないと思います。

関連記事:  ホーチミン市編|ベトナム観光で訪れてほしいレストラン10選(*近日公開予定)

 

④昨今のベトナムについて|経済・観光の観点から

急成長する経済都市・ホーチミン

ホーチミン市は、人口1,300万人を有するベトナム最大の経済都市です。

近年は、

  • 外資系企業(小売店込み)の進出
  • 高層ビルや大型モールの建設
  • 橋梁プロジェクト
  • メトロ1号線の商業運転開始

等、日日夜夜進み「東南アジアの成長を身をもって体感できるエネルギッシュな街」として注目されています。

 

観光の魅力

ホーチミン市1区グエンフエ通りの歩行者天国

観光産業の面からベトナムを見てみます。

2019年の日本人のベトナム訪問客数は、「約95万人」で過去最高を更新。

その後、新型コロナウイルス禍を経て、2023年は「58万9,500人」。2024年には「71万1,000人」と年々回復傾向にあります。

ベトナムを訪れた海外からの訪問者数
項目 2023年 2024年
総人数 1,260万2,400人 1,758万4,000人
政府の年間目標 N/A 1,700万~1,800万人
韓国人の訪問者数 359万5,100人 456万9,000人|1位
中国人の訪問者数 174万3,200人 373万8,000人|2位
台湾人の訪問者数 85万1,000人 128万9,000人|3位
日本人の訪問者数 58万9,500人 71万1,000人|5位

新型コロナウイルス禍以降、順調に訪問客数を伸ばしている背景に、ベトナム国家観光局は「ノービザ(ビザ免除)期間の緩和政策」をいち要因として挙げています。

2023年8月、ノービザで滞在できる期間が入国後15日から45日に延長されました。日本だけでなく計13カ国の旅券所持者を対象に適応されました。

2025年3月には、ポーランド、チェコ、スイスの旅券所持者を対象に、45日間のビザ免除措置を新たに導入する予定もあり、国家観光局は2025年の目標として、2,200万~2,300万人の海外からの訪問者誘致を目指しています。(*一部引用|ベトナム、2024年の訪問外国人数は前年比39.5%増、2025年第1四半期も堅調に推移|JETRO)

 

さて、ホーチミン市の見所は、様々な見方がありますが、

  • ローカル市場
  • 屋台グルメ
  • 主要観光スポット(あんまり多くない)
  • 都市部とローカルエリアのコントラスト
  • フランス統治時代の建築

など、「昔ながらのベトナムらしさ」と「近代発展の建築ビル群」がおり混ざる、「近代とローカルの混在」を体感することこそ、初のベトナム旅行の醍醐味だと言えるでしょう。

ほんとに街全体が、一つの大きな生き物のようなバイタリティ溢れる都市です。

 

さいごに

ベトナム(ホーチミン市)は、初の海外旅行者でも挑戦しやすい国になりつつあると思います。

昨今は、修学旅行先としてベトナム社会主義共和国(あえて正式名称)を訪れる高校があるくらいですから。

ホーチミン観光を最大限楽しむためには、事前準備をしておいた方が良いでしょう。

  1. 渡航条件の確認|パスポート、ビザ、航空券、ホテル
  2. 通信と支払いの準備|SIM・Wi-Fi、お金、服装
  3. 無理のないスケジュール|旅程

最低限、この3点を押さえておけば、きっと「また数年後に来たい!」と思える素敵な旅になるはずです。

次回の記事では、ホーチミン初心者におすすめの観光エリアや回り方を詳しく紹介していきます。