ベトナムの地場銀行で私名義で開設した口座から、日本の個人口座への「海外銀行振込」を行う際に、銀行へ提出する書類について紹介します。
ベトナム法人から日本法人への「法人振込」と比べると、銀行への提出書類は少なく手続き自体は簡単です。
※情報の鮮度について:
2022年2月〜2025年10月(記事更新日時点)までに行った海外振込に関する経験談をまとめたものです。
※利用銀行について:
ベトコムバンクを利用した場合の体験談です。他行の場合、提出を要求される書類や記入フォーム等が異なる点が多々あると思います。
関連記事: 「【海外送金|法人編】ベトナムから海外振込を行う際に銀行へ提出する9つの書類について解説」
支払いに関する前提条件
| 利用 銀行 |
Vietcombank(ベトコムバンク) |
| 口座 用途 |
給与受け取り 諸々支払い ATMでの現金引き出し 海外・国内送金 ネットバンキング クレジットカードの利用 デビットカードの利用…など |
| 送金 目的 |
日本側での諸々支払い |
| 金額 (/回) |
1,000USドル |
| 送金 手数料 |
22USドル (送金金額によって変動有り) |
| 日本側 口座 |
地方銀行(*1) |
| 必要 日数(*2) |
手続き完了日の翌営業日に着金 |
| 振込 担当 |
筆者(日本人) |
(*1)筆者の場合、海外振込を行う前に日本の銀行窓口で海外口座から振込を行う旨(目的など)を予め伝えました。
(*2)振込手続きを行う銀行支店によっては、翌営業日では日本側の口座へ着金しない場合があります。筆者の場合、最大12営業日かかった経験があります。
全部で4つ|ベトコムバンクへ提出が必要な書類
| 提出書類 |
| ①海外送金申請書 (越: YÊU CẦU CHUYỂN TIỀN KIÊM GIẤY ĐỀ NGHỊ MUA NGOẠI TỆ GIAO NGAY) (英: Application for Remittance and Spot FX Application Form) |
| ②パスポート |
| ③一次滞在許可証(TRC: Temporary Residence Card)(*3) |
| ④雇用契約書(労働契約書)(*4) |
(*3)TRCやワークパーミット(WP: Work Permit)についての詳細が知りたい方は、別サイトの良記事を参照もしくは、会社のスタッフやビザ取得を専門とするエージェントへご確認ください。
(*4)2025年9月から提出義務のある書類(原本 or PDF)として追加されました。初回手続き時に窓口の担当者へPDFで送っておくと、次回から提示が省略されました。
①海外送金申請書
Application for Remittance and Spot FX Application Form別記事「海外送金|法人編」で紹介した用紙⑨と同じものです。
用紙は窓口で受け取れます。(書面or電子書類)
1. Remitter (i)Individual欄へ必要事項を記入「海外送金|法人編」との違いは1点のみ。送金者(Remitter)情報の記載欄が異なります。
今回は個人口座からの支払いなので(i)Individual欄(上写真: ピンク枠)へ必要情報を入力します。
準備しておくべき情報
| ベトナム側 | ・パスポート情報 ・住所 ・電話番号 ・口座番号 ・送金金額(数字、英語) |
| 日本側 | ・受け取り銀行名 ・銀行コード(SWIFTコード) ・口座開設した支店住所 ・支店番号 ・口座番号 ・住所 ・電話番号 |
②パスポート|③一次滞在許可証
②パスポート | ③一時滞在許可証「①海外送金申請書」と共にパスポート、一時滞在許可証を提出します。
④雇用契約書(労働契約書)
所属企業と取り交わした契約書を提出します。
私が手続きしているVietcombankの窓口では、原本でもpdfスキャンの提出でも可です。
手続き自体は、5分もかからず完了します。
上記4つの書類を提出し、窓口スタッフによって作成された海外送金書類へサインして手続き完了です。
振込手続き完了後に、その場で明細書を受け取る
振込明細書(Posting Slip)その場で振込明細書を受け取り、振込手続きが完了します。
さいごに
ホーチミン市1区 Vietcombank Tower Saigon|Ngân Hàng Ngoại Thương Việt Nam当記事は、ベトコムバンクを利用した場合の体験談です。
他行の場合、提出を要求される書類や記入フォーム等が異なる点が多々あると思いますし、日本側の受け取り銀行によっても動き方が違ってくるかと思います。
