フランス人はお酒をどこで買う?|4つの販売チャネルと最新相場を調べてみた。
他記事で、「日本とフランス両国の酒類市場」について調べました。
ワイン市場は言わずもがな、フランスのスコッチ・ウイスキー市場も非常に大きく、2024年度は、輸出量・輸出金額ともに世界第2位の消費国であることを(個人的にはじめて)知りました。
そんな質・量ともに安定した世界最大級のウイスキー市場のなかで、「日本産ウイスキーは異彩の存在感を放つ存在」として、フランス国民から最高級の工芸品・資産として捉えられています。
当記事では、もう少し解像度を上げて、「フランス国内の販売チャネルと酒類、主な6品目の相場価格」について見ていきます。
フランス国内の販売チャネルについて
フランスの酒類流通は、大きく4つに分類されます。
- スーパー
- カビスト(酒専門店)
- オンラインショップ
- バー、レストラン
①GMS(大型スーパー)|Carrefour、Leclerc、Auchanなど
日常消費用のワイン、ビール、大手ブランドのウィスキーを購入する際に利用されます
様々なセールスプロモーションを展開できる点が特徴で、フランス人の酒類購入の約70%(オフ・トレード)を占めていると言われています。
- 仏大手ハイパーマーケット「カルフール – Carrefour」
- 仏大手スーパーマーケット「E.ルクレール – Leclerc」
- 仏大手ハイパーマーケットチェーン「オーシャン – Auchan」
②カビスト(専門店)|独立系専門店、Nicolasなど
ギフト用や特別な日の1本、またはジャパニーズ・ウィスキーのようなプレミアム品の購入場所で足を運びます。
知識・経験豊富な店主のアドバイスをもとに購入できることが特徴で、高価格帯でも納得感があれば売れる場所です。
③オンラインショップ|専門店EC・Cdiscountなど
ワインをはじめとする酒類は、「Cdiscount」のような大手マーケットプレイスのなかで、人気カテゴリのひとつです。
日常消費用の酒類購入のほかに、日本でも転売が活発に行われているように、希少品や限定品の購入などの動きも見られます。
2025年以降、Instagram等のSNSからの直接購入も増加傾向にあります。
- 国内最大級のマーケットプレイス「シーディスカウント(Cdiscount)」
④オン・トレード|バー、レストランなど
バーやレストランで飲んだ銘柄を、後日カビストで探すという購買サイクルが存在しています。
フランス国内での相場価格 – スーパー、カビスト、バー・レストラン|2025年
各販売チャネル毎の主要6品目の相場価格リスト
| 品目 | カテゴリー | スーパー | カビスト (専門店) |
バー、レストラン |
| ワイン(仏) | AOC/中級 | €6 〜 €15 | €15 〜 €45 | €25 〜 €70 |
| ウイスキー(仏) | 国産クラフト | €35 〜 €50 | €50 〜 €90 | €12 〜 €18(Glass) |
| ウイスキー(日) | 代表銘柄(NAS*) | €55 〜 €75 | €70 〜 €110 | €18 〜 €35(Glass) |
| シャンパン(仏) | 大手メゾン | €30 〜 €45 | €45 〜 €85 | €80 〜 €150 |
| ビール(仏・日) | プレミアム/クラフト | €2 〜 €5 | €4 〜 €7 | €7 〜 €12(Pint*) |
| パスティス(仏) | 大手ブランド | €18 〜 €25 | €25 〜 €35 | €4 〜 €6(Glass) |
| シードル(仏) | 伝統的製法 | €3 〜 €6 | €7 〜 €12 | €5 〜 €8(Glass) |
(*Pint): Une Pinte_500ml
(*NAS): Non Age Statement – ノンエイジステートメントの略で、ラベルに熟成年数の表記がないウイスキー
2026年現在、12年熟成以上の日本産ウィスキーは、カビストでも「時価(€200〜)」となることが多く、投資対象としての側面も強まっています。
上表 最下段のシードルですが、以前は「ランチや軽食、家族での団らんで楽しむ度数の低い安価な飲み物」でしたが、昨今「シャンパンに代わる低アルコール飲料」としてプレミアム化が進んでいることで価格が上昇傾向にあるようです。

